【医学部勉強シリーズ】循環障害【病理学:第1回実習】
みなさんこんにちは!本日から病理学の実習について複数の記事にまとめていきます!今回は循環障害の実習についてまとめました。今までは講義のまとめ記事ばかりであったため、この記事で医学部の実習の雰囲気を感じていただければ幸いです!
なお病理画像を添付していないためわかりにくい部分があるかもしれません。ご了承ください。
<目次>
肝うっ血(うっ血)
心不全により大静脈系のうっ滞が起こり、肝臓がうっ血する。右心の手前に大静脈が、さらに手前に肝臓があることが原因となっている。
門脈域に、冠内胆管や冠動脈など3つ組が存在する。 門脈域から中心静脈に向かって血液が流れる。 中心静脈から、さらに心臓に向かって血液が流れていく。肝臓にうっ血が起こっているため、中心静脈の周りに血が溜まっていることが確認できる。
肺動脈血栓塞栓症(血栓)
他の静脈内でできた血栓が塞栓となり、血液を流れて肺の大小の動脈に詰まることが原因である。エコノミークラス症候群などが1つの例である。
肺の血管内に血の塊が存在し、血栓となり詰まっていることを確認する。
急性心筋梗塞、陳旧性心筋梗塞(心筋梗塞)
心筋梗塞は、冠状動脈の閉塞や狭窄によりその血流領域の心筋が壊死に陥った状態である。急性心筋梗塞は冠動脈血栓症に起因することが最も多い。
心筋梗塞後、数日から数週間の間に発生する急性心筋梗塞と、数カ月後に発生する陳旧性心筋梗塞が存在する。急性心筋梗塞の場合は肉芽組織の形成が認められる。陳旧性心筋梗塞の場合は線維化を広範囲で確認できる。
急性心筋梗塞の場合は、肉芽組織を注意深く観察する。梗塞を起こしており心筋細胞が死んでいる。好中球、組織球、リンパ球、探求などの炎症細胞が集まっている。また毛細血管が肉芽腫内に侵入してきている。
陳旧性心筋梗塞の場合は、心筋細胞に比べて色が薄くピンク色に着色している部分が、梗塞により心筋細胞が死んでいる部分である。ピンク色が塗り広げられたような部分のことである。
脳出血、動脈静脈奇形(脳の出血)
脳室部分で出血していることを確認する。
動脈と静脈がつながっており、血管が奇形となっていることを確認する。 つまり動静脈奇形となっており、シャントが形成されていることを確認する。動脈の血圧が高いため、その結果出血してしまう。血管の周りに赤血球が漏れ出て、出血していることを確認する。
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