医学部再受験・学士編入blog by シマ(東工大卒脱サラ医大生)

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秋田大学医学部学士編入試験の面接まとめ【他校で使える考え方も!】

みなさんこんにちは!本日は秋田大学医学部学士編入試験の面接について、自身の受験経験や編入試験合格者から伺った経験を元にまとめたいと思います。これから秋田大学を受験される方、学士編入試験を受験される方の参考になれば幸いです!

面接形式

まずは面接の形式について整理します。面接官の先生は6名から8名程度で、面接時間は15分です。それぞれの面接官の先生によって気になるポイントが異なるため、様々な角度から幅広い内容について質問されます。

私が受験した際に印象に残った質問

次に私が受験した際に印象に残った質問や受け答えについて紹介します。

まずは志望科についての質問です。私は精神科を志望していることを事前の提出書類に記載していたため、次のような質問をされました。

秋田県精神疾患の患者さんが比較的多い県ではありますが、その原因は何だと思いますか?」

という内容の質問でした。私は、

秋田県は世界的に見ても、人が住む地域としてはかなり積雪量が多い地域でなおかつ日照量が少ない地域です。光に当たるチャンスが少ないためにセロトニンの分泌量が低下して精神的な疾患を引き起こす可能性が高まっていると思います。」

といった内容を回答しました。面接官の方の反応としては、生物学的な話だけではなく、秋田県に住む方々の人間性や性格、気質などにも触れてほしかったらしくあまり反応はよくありませんでした。

ここで言いたいことは、事前提出書類に記載している内容は面接の際に深掘りのための質問をされる可能性があるということです。興味を持っているトピックについて聞くことで、受験者がどこまで深く調べて考えているのかをチェックしていると思います。また、質問の回答から受験者の物の考え方についても確認していると思います。

医学や生物学という学問が好きか、どのような印象を持っているかという質問も印象的でした。具体的には、

「今まで生物や医学を学んだことはないようだが、生物学や医学に興味を持っていますか?」

といった内容の質問でした。私自身は大学で材料工学を専攻していました。材料工学は物理・化学・数学をよく使う工学系の分野であり生物学や医学とは少し距離のある領域でしたのでそのような質問がされたのだと思います。

私は次のように回答しました。

「高校生の時は物理か生物のどちらかを選択する必要があるという思い込みがあり、物理が大好きであったため仕方なく生物選択は諦めました。一方で、高校生の時からストーリー性や論理性のある生物の勉強は好きで、できれば生物と物理の2科目を選択したいくらいでした。学士編入の試験のために高校範囲の生物から勉強し直しましたが、化学や物理の知識の応用先としての生物はとても面白く感じますし、その先にある医学も楽しめると思います。

また大学時代に所属していた研究室では人工骨などの医療材料の作製も行う研究室であり、医学分野は材料工学をはじめとする様々な技術の応用先としてとても魅力的だと感じていました。」

といったような内容の回答をしました。質問をしていただいた先生も高校時代は物理選択をされていたけれども、生物にも興味があったということで、似たような考え方だったこともあり共感していただけました。医学部生の中には物理選択で入学してくる学生も多いので、今までに生物の知識をつけてきたかだけではなく、今後興味を持って生物学や医学を学べるかといった事を確認されているように感じました。

また、医学の勉強や研究に関する質問も印象的でした。具体的には

「今まで物理や化学、数学など論理性の高い内容に興味を持って勉強や研究してきたようですが、曖昧さや泥臭さの多い生物学や医学の勉強や研究に興味を持って取り組めますか?」

といった内容の質問でした。私は次のように回答しました

「大学時代の研究室では、海水の淡水化に利用するフィルターを作製していたのですが、計算やシミュレーションがメインではなくて実際に手を動かして物を作ることをしていました。作製手法が確立されていない新しい方法でのフィルター作製にチャレンジしていたため、実験環境が安定しなかったり、同じ手順で作製したと思っても細かな機器の操作で結果が変化してしまったりといった苦労がありました。材料工学というと固体物理の知識や計算機を用いたシミュレーションを用いてスマートに研究を進めるイメージがあるかもしれませんが、私が携わっていた研究には泥臭さもあり、なおかつそれを楽しめていたので、医学や生物学の研究や勉強にも適応できると思います。」

といった回答をしました。医学系や生物系出身ではない理系の受験者については、畑違いの領域でも興味を失わずにやっていけるのかということを確認しているように感じました。

想定される質問

その他に想定される質問についてまとめます。

・30秒で自己紹介をお願いします ・秋田の地域医療についてどのように考えていますか ・臨床医志望か研究医志望かどちらですか ・現役入学した若い学生にどのような好影響を与えられますか ・最近興味を持った医療ニュースは何ですか ・予備校などで秋田大学はどのように分析されていましたか ・留学経験や国際経験があるのに、なぜ国内の医療に興味を持ったのですか

などの質問が想定されます。

自己紹介については私が受験した際も面接のはじめに求められましたので準備をしておくと良いと思います。また、秋田大学は国際性を大切にしていて、留学経験や海外経験の豊富な受験生の方もいらっしゃると思いますので国内の医療についての意見はまとめておいた方が良いかと思います。

最後に

最後にここまでで伝えきれなかったことについて補足します。

秋田大学の面接は面接官の先生の人数が多いことが特徴のうちの一つかと思います。当然、様々な価値観をもった先生がいらっしゃいますので、反応が悪い時があっても一喜一憂せずに淡々と進めることが重要であると思います。時間もたっぷりとあるわけではないので、コンパクトに重要な内容を伝えることが大切であると思います。

また、地域医療にどのように貢献するのかについては秋田大学に限らずどの大学でも重要なポイントです。学士編入試験合格者の方の中の一部には、実際に第一志望の大学がある地域の僻地病院に足を運んで、現地の医師にお話を伺って自分なりに地域医療に関する考え方をまとめたり等、足を使って情報収集をされている方もいらっしゃいました。実際に行動して情報を得ることで、考えも深まりますし意見の説得力が段違いに上がると思います。

編入試験の面接で全般的に重要なことについては、弘前大学医学部の編入試験面接をまとめた記事にも書いていますので、そちらの記事も是非ご一読ください!

秋田大学医学部の編入試験を受験される方や、他大も含めて編入試験にチャレンジされる方の参考になれば幸いです!本日は以上です。

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